Hachinosu Records

自主音楽レーベル。蜂ノ巣音盤。所属アーティストが色々な話をします。

black moonの話

どうもPicaroです。今日も世界は狂っていて月まで真っ黒に見えるね。


というわけでblack moonの話をします。ちょっと間違った受け取り方をさせてしまった人もいたので。


「真っ赤な眼光 満月と散歩 知識欲と好奇 深くブっ飛ぼう」
前々から軽い趣味だった夜の散歩について話しています。最近散歩する機会も増えたので。
我々が嗜好しているものを摂取すると眼圧が下がって目がありえん充血するので真っ赤な眼光、それに“自分の知らない世界があるのが悔しい”と興味を持っている人がいるので知識欲と好奇、一緒に深くブっ飛ぼうねと言っています。

「不適合な世界と繋ぐジョイント マトモじゃない引き出し崩れる城 悲しくも歩きゃ人に染まる その感覚すら麻痺して固まる」
ジョイントと言うのは手巻きタバコなどを摂取する際に作成する手製のタバコです。社会に不適合な我々が快適に生きる為には世界と繋がる為のジョイントが必要なので。悲しいことに人は人に染まっていくし、染まっている事実さえ認識できない人が多いねと。ここの“城”は(白)でもある。次のラインの色の話。

「色んな色混ぜて黒を生み出せ ダセェ色燃やし焦がし黒になる フレッシュな緑 まぜまぜ おみくじの凶 フォークで刺したれ」
以前は(カルチャーとして)純粋な黒でいることが正義だと思っていて、それは今でも間違ってないと思うんですけど、色んなものを吸収して自分の色を生み出して、そうして出来上がった色が黒であればそれもまた深い黒なのでは、と思いました。フレッシュな緑もね。
フォークのくだりはなんか運とか知らない誰かが決めたモンはぶっ壊せみたいな意味です。

「見捨てられた過去はこうして すぐに目を奪う美貌 シェアして 先の読めないページをめくる 好意を引き寄せ相性満ちる 物好きかそうか傍に置いてたい なら末永くどうぞ付き合い」
全てを失った過去を曲にする俺、目を奪うほどの美貌を大衆にシェアする君、わかり合えないこともあるから物語は盛り上がるし、末永くやっていければと思っています。

「練り上げた思考 三日月と飛行 着地と理性 かける近眼鏡 共鳴 交わる思想と理想 マジメに引き出しから出した黒」
ここはverse1と繋がる部分で、長い散歩の間に練り上げた思考はブっ飛びながらも地に足が着いていて、近くの現状を見る為に俺は眼鏡をかけて、みたいな。
俺と君の違った思想が交わって、それでも俺は変わらず黒でいて。
ちなみにここのライミングはお気に入りです。

「喜ばしくも人は変わる だがその喜びなら人は拒む 個性とは生まれ持ったもの 流行 後の崩れるポテっと」
理想を違えた現状でも、人は喜ばしくも変わっていくから交わる未来はあって、でもそう変わることを君は拒むのかもね、と。
個性からのくだりは俺が最近の“君”に思っていることで。

「熟成のシチュー まぜまぜ フォーチュンクッキー チョップスティック 刺したれ」
ここはメタファーで、時間をかけて考え抜いた俺の思考で流行や常識をブっ刺すみたいな。

「見捨てられた過去はこうしてすぐに目を奪う美貌 シェアして 先読めてくりゃ興味を失い 飽きればすぐに離れておしまい ぼんやり感じる次元の違い
今生の別れと行ってらっしゃい」
ここはもうそのままなので説明することがない。俺と君が“そう”なれない未来が見えてて、それならもう頑張る理由なんてどこにもなくて、キッカケさえあれば俺はすぐにでも君から離れるし、キッカケを探してさえいるよ。そうなれば今生の別れだね。いってらっしゃい。と言っています。



説明できてますか?わかりません。難しい話だし難しい曲です。
俺は俺の幸せの為にしか動かないって話。一度でも心から愛した君にも幸あれ。